2017年4月8日土曜日

鉄道コレクション第24弾~その2・JR西日本魔改造車編~

前回は鉄コレ第24弾その1としてJR東日本、JR九州の車両を公開しました。
今回はメインディッシュとなるJR西日本の113系魔改造車となります。
再びのパッケージ
では早速見ていきましょう。
まずは紀勢本線で運用されている113系改造車です。

クモハ113-2060
この編成は紀勢本線ローカルエリアの輸送力適正化の為に平成14年に電動車モハ113、モハ112のユニットを先頭車化改造したものです。
改造に当たっては耐用年数を考慮して比較的経年の浅い2000番台が選定されました。

モハ113-2060 サイドビュー
改造に当たっては「フレンチトースト」と呼ばれたりする伯備線115系先頭車化改造車と同様の切妻非貫通型の前頭部構体を接合し、発生品を流用した運転台機器についても可能な限りユニット化して取り付ける工法を採用しています。
おかげで顔が103系の様になっています。
クモハ112-2060
その他、ワンマン運転を行うに際しての設備追加、クモハ112については大型のトイレの追設、
2両運転が多い事を考慮して直通予備ブレーキも追設されています。
クモハ112-2060 サイドビュー
また、側面形状からもわかるように体質改善工事も施されました。
とは言え、車内は一新されていないので「偽タイプ」とか呼ばれている種類になりますが…
クモハ112-2060
種車は2000番台の110Km/h対応改造車であるモハ113-7058、モハ112-7058のユニット、モハ113-7060、モハ112-7060のユニットが選ばれ、本改造に合わせて高速運転対応が解除されたことから原番復帰する形となり2000番台区分に戻っています。
因みにクモハ113形2000番台はJR東海地域に既に存在していましたが、元の番号をそのまま割り当てているので重複することはありませんでした。
あと、クモハ113-2058、クモハ112-2058は大和路線、阪和線/紀勢本線のみで活動していた為、
塗装の変遷が春日大社色(阪和線色の朱帯版)、阪和線色、和歌山カラー、現行の青単色の順になっており、一度も湘南色を纏っていない車両となります。
今回のモデルとなったのは2060のユニットで改造前は網干にいた車両になります。
左から105系、113系、381系、287系の並び
編成区分はクモハ113-2058、クモハ112-2058のユニットがHG201、クモハ113-2060、クモハ112-2060のユニットがHG202となっている事からもわかるように105系、117系とは異なり吹田総合車両所日根野支所に配置されています(105系、117系は日根野支所新在家派出所配置)。
また、この2本は日根野支所に唯一残る113系であると共に、後述の通り阪和線での運用を持つ唯一の113系にもなっています。
和歌山~紀伊田辺での運用を主にし、また入出区を兼ねて阪和線日根野以南での初発及び最終運用も行っています。
また、本車両は2両2編成のみの存在であるため、検査時等で運用に就けない場合は223系又は225系が代走する形になります。
モデルのカラーは旧和歌山色となっていますが、現在は105系共々和歌山地域色になっており、
より一層103系モドキの様になっています。

さて、そしてついに出ました本シリーズの大トリにして最大のメインになります。

時は平成12年、福知山線ローカルエリア(篠山口~福知山間)の輸送力適正化の為、これまで運用に就いていた113系800番台を短編成化改造する事に。
113系はユニット単位編成で、800番台はクモハがあったのでM+Mcユニットを2両化改造する事になりました。
そして改造された姿がこれです。
先ずは定番の世を忍ぶ仮の姿 クモハ112-3813
一見するとごくごく普通の113系の姿です。
クモハ112-3813 サイドビュー
側面を見てもクモハであるという以外はごくごく普通の113系の姿。
しかしこれは世を忍ぶ仮の姿。
その正体は裏の顔にあります。



真の姿、サンパチ君が1両クモハ113-3813
デデェ~~~ン!
やってきました、毎度お馴染み、みんな大好きサンパチ君です。
この顔、これでも電車の顔です。
このやっつけ仕事感全開の出来栄え。モデルの方は別パーツで再現と言う実車のやっつけ仕事とは真逆の流れ!
本車の先頭車化改造に当たっては、工費節減のの見地から運転に必要な窓を妻面に開けて運転台機器を取り付けるという方式を取り、
切妻先頭部には台枠下部覆いとスノープラウを追設、ワンマン設備の追加の他、2両運転の為直通予備ブレーキが装備されています。
サンパチ君 クモハ113-3813 サイドビュー
番号は原番号である800番台に+3000として3800となっています。
サンパチ君登場についてはおそらく種車である800番台自体が0番台に700番台同様の耐寒耐雪装備を施した改造車になり、元々の経年が高く、大幅な改造を行ってもそう遠くない時期に置き換え廃車になる事が想定できたからかもしれません。
クモハ113-3813 リアビュー(今回の鉄コレでは貫通扉にガラスがはめ込まれている)
モデルの3813ユニットについても元々を辿ると昭和39年~43年の初期0番台区分で、サンパチ君サイドはモハ113-15となり、昭和39年製造組に相当します。
なお、モデルの3813ユニットはサンパチ君改造の中では初期グループに該当し、シールドビームがブタ鼻化して更にやる気のなさを発揮させたかのような後期グループとは若干顔が異なります。

クモハ113-3813+クモハ112-3813
さてサンパチ君、かなり出来はいいのですが、大きな問題が。
サンパチ君のトレードマークでもある補強版、サンパチボードです。
塗装の帯、よく見ると側面の青帯と繋がる位置にあります。
パッケージの帯、実車の帯を見てわかるように帯はもう少し上の方にあります。
折角ここまでやっておいてトレードマークで間違えるとは…
これは再塗装して直すしかないかも…

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