さて、浜寺公園はかつては有数のリゾート地となっていた場所でした。
今ではその面影が見る影もないように見えますが…
そんな浜寺公園のすぐ近くにあるのが浜寺駅前です。
2018.09.18 浜寺駅前 |
駅舎に1番線が、少し離れて2番線がある2面のホームになっています。
2018.09.18 浜寺駅前 |
通常、乗降はこのホームで行います。
そして、乗車はこのホームでのみ行います。
2018.09.18 浜寺駅前 |
「え?どれ?」と思うかもしれませんが、
モ701形のモ702号が止まっている場所が2番線となります。
2番線は降車専用で、1番線に電車が止まっている状態で浜寺駅前に後続が到着した際に使用されます。
写真では1番線に止まっていたモ503号が出発した場面で、
この後2番線で乗客を降ろしたモ702号は1番線へ入場し、大阪方面へ向かう乗客を乗せます。
この2番線から1番線の間には第四種踏切(遮断機も警報器も無い踏切)があり、
そのすぐそばには
2018.09.18 浜寺駅前 |
写真の「S」とある転轍機が。
これは地方ローカル線や路面電車など、高速運転を前提としない鉄道で使われる
スプリングポイントになります。
浜寺駅前のスプリングポイントは通常この様な状態になっています。
2番線から1番線へ進入する電車は
2018.09.18 浜寺駅前 |
トングレールを車輪で押し広げる形で通過します。
因みに上の写真は2番線から1番線へ進入中の堺トラム。
2018.09.18 浜寺駅前 |
進入した堺トラムは何事もなく1番線へ。
208.09.18 浜寺駅前 |
通過直後はこの通り、トングレールは押し広げられた形となっています。
浜寺駅前のスプリングポイントはこの状態から数秒すると元の位置(定位)に戻ります。
2018.09.18 浜寺駅前 |
1番線で乗降客対応を行った堺トラムは一路天王寺駅前へ向かいます。
2018.09.18 浜寺駅前 |
1番線への入場用信号。
道路の端まで伸びる架線柱にあります。
2018.09.18 浜寺駅前 |
こちらは1番線に停車中のモ351形355号で351形の最終号機と言う事になります。
阪堺電車では古豪のモ161形を除く吊り掛け駆動車はこの351形のみになります。
なので夏場の日中などでは
阪堺電車の吊り掛け駆動車に出会う可能性はかなり低くなります。
2018.09.18 移築された浜寺公園駅駅舎 |
現在は石津川付近~高石~北助松付近までの高架工事の最中にあります。
浜寺公園駅の駅舎は東京駅を設計した辰野金吾の設計。
東京駅よりも先に建築された木造駅舎と言う事でお姉さんと言う事に。
国の登録有形文化財でもあります。
高架駅完成後はエントランスとして新たな役割を果たすようです。
2018.09.18 浜寺公園駅仮駅舎 |
仮駅舎の前に1号ポストが…
2018.09.18 浜寺公園駅(山側) |
こちらは高架工事後撤去されます。
ここからホームへは構内踏切を渡って入ります。
既にこの区間が工事を行うまでに一番時間がかかっている場所で、北助松・高石間~羽衣・浜寺公園駅間の内下り線側は高架化が行われ、上り線についても進捗が進んでいます。
南海本線全体から見れば半分には達していませんが、それでも高架となっている距離はかなりのものになっています。
徐々街の姿も変わっていくので、
そう考えるとしっかりと撮ってゆければと思いますね。
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