2017年4月23日日曜日

鉄道コレクション ~阪堺電気軌道モ161形~

今回は路面電車です。
鉄コレのモ161形は路面電車の商品としては珍しく早々に売り切れとなりました。
アキバのポポでも2,3日中には売り切れている状態で、モ163,166双方手に入れるのに数軒回るという状態でした。

まずはモ166から見ていきます。
モ161形 モ166
モ166は雲塗装グリーンの物になります。
2010年~2014年頃までの塗装で現在は茶色の単色になっています。
2016年にはキティデザインを纏った車両でもあります。

モ166 側面
さて、この雲塗装、複数の塗装が存在し、阪堺電車の代名詞的塗装ともいえるのですが、
この塗装自体が広告塗装でした。

モ166
広告主は立石電機。
「いったいどこやねん」と言いたくなりそうですが、一般的には体温計などの健康機器で有名なオムロンです。
因みにオムロンは自動改札機も製造しています。
ラピートに広告ラッピングしていたあたり、何気に南海とは深い関係に有りそうな企業ですね。

もう一つは旧南海色になります。
モ163
モ163は旧南海色でこちらは2014年の引退直前の頃のものになります。
かつてはこのカラーで運用されていました。
南海の電車がツートンに変わる以前のカラーでもあり、「緑の電車」のイメージそのままとなります。

モ163 側面
ただこちらは多少惜しいことになっています。
見ての通り微妙に窓枠やドア端にオレンジ?の色が行き届いていません。
メリハリが微妙な感じがします。
モ163
こちら側にいたっては塗装が完全にいきわたっていません。
これは後々タッチアップしていくしかありませんが…
非常に惜しいですね。
モ166とモ1002(紫おん)
ついでに堺トラムと並べてみました。
1002編成は2014年3月に運用開始しているのでもしかしたらギリギリこのようなすれ違いがあったかもしれません。

今回は最後に実車もアップします。
 まずは161形163号から。
モ163 2012.01.01 あびこ道
正月に撮影したものです。163号末期の頃になります。
モ163 2012.01.01 あびこ道
末期ですがちゃんと広告掲載。出発を前にした状態で、わずかに車内が伺えます。
因みに
モ162 2013.01.01 あびこ道
162号も旧南海塗装になっていました。
モ166 2013.01.01 あびこ道
こちらは雲塗装の166号。
ここで一旦車庫に入り、折り返して再びえびす町か天王寺駅前へ向かいます。
モ168 2013.01.01 あびこ道
こちらはモ168号。
青の雲塗装です。正月のこの時期は阪堺電車にとって最も忙しいかきいれ時になります。
夏場は出番がほとんどない古豪たちも全力でお仕事に就いています。
モ168 2013.01.01 あびこ道
ここで多くのお客さんを乗せて、天王寺へ向かいます。
モ164 2017.01.04 住吉鳥居前
 最後はモ161形の最近の画像です。
モ166号と思ったらモ164号というおいぃぃな状況。
この車両は166号が雲塗装を纏っていた頃は緑に黄色の帯を巻ているカラーでした。




2017年4月8日土曜日

鉄道コレクション第24弾~その2・JR西日本魔改造車編~

前回は鉄コレ第24弾その1としてJR東日本、JR九州の車両を公開しました。
今回はメインディッシュとなるJR西日本の113系魔改造車となります。
再びのパッケージ
では早速見ていきましょう。
まずは紀勢本線で運用されている113系改造車です。

クモハ113-2060
この編成は紀勢本線ローカルエリアの輸送力適正化の為に平成14年に電動車モハ113、モハ112のユニットを先頭車化改造したものです。
改造に当たっては耐用年数を考慮して比較的経年の浅い2000番台が選定されました。

モハ113-2060 サイドビュー
改造に当たっては「フレンチトースト」と呼ばれたりする伯備線115系先頭車化改造車と同様の切妻非貫通型の前頭部構体を接合し、発生品を流用した運転台機器についても可能な限りユニット化して取り付ける工法を採用しています。
おかげで顔が103系の様になっています。
クモハ112-2060
その他、ワンマン運転を行うに際しての設備追加、クモハ112については大型のトイレの追設、
2両運転が多い事を考慮して直通予備ブレーキも追設されています。
クモハ112-2060 サイドビュー
また、側面形状からもわかるように体質改善工事も施されました。
とは言え、車内は一新されていないので「偽タイプ」とか呼ばれている種類になりますが…
クモハ112-2060
種車は2000番台の110Km/h対応改造車であるモハ113-7058、モハ112-7058のユニット、モハ113-7060、モハ112-7060のユニットが選ばれ、本改造に合わせて高速運転対応が解除されたことから原番復帰する形となり2000番台区分に戻っています。
因みにクモハ113形2000番台はJR東海地域に既に存在していましたが、元の番号をそのまま割り当てているので重複することはありませんでした。
あと、クモハ113-2058、クモハ112-2058は大和路線、阪和線/紀勢本線のみで活動していた為、
塗装の変遷が春日大社色(阪和線色の朱帯版)、阪和線色、和歌山カラー、現行の青単色の順になっており、一度も湘南色を纏っていない車両となります。
今回のモデルとなったのは2060のユニットで改造前は網干にいた車両になります。
左から105系、113系、381系、287系の並び
編成区分はクモハ113-2058、クモハ112-2058のユニットがHG201、クモハ113-2060、クモハ112-2060のユニットがHG202となっている事からもわかるように105系、117系とは異なり吹田総合車両所日根野支所に配置されています(105系、117系は日根野支所新在家派出所配置)。
また、この2本は日根野支所に唯一残る113系であると共に、後述の通り阪和線での運用を持つ唯一の113系にもなっています。
和歌山~紀伊田辺での運用を主にし、また入出区を兼ねて阪和線日根野以南での初発及び最終運用も行っています。
また、本車両は2両2編成のみの存在であるため、検査時等で運用に就けない場合は223系又は225系が代走する形になります。
モデルのカラーは旧和歌山色となっていますが、現在は105系共々和歌山地域色になっており、
より一層103系モドキの様になっています。

さて、そしてついに出ました本シリーズの大トリにして最大のメインになります。

時は平成12年、福知山線ローカルエリア(篠山口~福知山間)の輸送力適正化の為、これまで運用に就いていた113系800番台を短編成化改造する事に。
113系はユニット単位編成で、800番台はクモハがあったのでM+Mcユニットを2両化改造する事になりました。
そして改造された姿がこれです。
先ずは定番の世を忍ぶ仮の姿 クモハ112-3813
一見するとごくごく普通の113系の姿です。
クモハ112-3813 サイドビュー
側面を見てもクモハであるという以外はごくごく普通の113系の姿。
しかしこれは世を忍ぶ仮の姿。
その正体は裏の顔にあります。



真の姿、サンパチ君が1両クモハ113-3813
デデェ~~~ン!
やってきました、毎度お馴染み、みんな大好きサンパチ君です。
この顔、これでも電車の顔です。
このやっつけ仕事感全開の出来栄え。モデルの方は別パーツで再現と言う実車のやっつけ仕事とは真逆の流れ!
本車の先頭車化改造に当たっては、工費節減のの見地から運転に必要な窓を妻面に開けて運転台機器を取り付けるという方式を取り、
切妻先頭部には台枠下部覆いとスノープラウを追設、ワンマン設備の追加の他、2両運転の為直通予備ブレーキが装備されています。
サンパチ君 クモハ113-3813 サイドビュー
番号は原番号である800番台に+3000として3800となっています。
サンパチ君登場についてはおそらく種車である800番台自体が0番台に700番台同様の耐寒耐雪装備を施した改造車になり、元々の経年が高く、大幅な改造を行ってもそう遠くない時期に置き換え廃車になる事が想定できたからかもしれません。
クモハ113-3813 リアビュー(今回の鉄コレでは貫通扉にガラスがはめ込まれている)
モデルの3813ユニットについても元々を辿ると昭和39年~43年の初期0番台区分で、サンパチ君サイドはモハ113-15となり、昭和39年製造組に相当します。
なお、モデルの3813ユニットはサンパチ君改造の中では初期グループに該当し、シールドビームがブタ鼻化して更にやる気のなさを発揮させたかのような後期グループとは若干顔が異なります。

クモハ113-3813+クモハ112-3813
さてサンパチ君、かなり出来はいいのですが、大きな問題が。
サンパチ君のトレードマークでもある補強版、サンパチボードです。
塗装の帯、よく見ると側面の青帯と繋がる位置にあります。
パッケージの帯、実車の帯を見てわかるように帯はもう少し上の方にあります。
折角ここまでやっておいてトレードマークで間違えるとは…
これは再塗装して直すしかないかも…

2017年4月3日月曜日

鉄道コレクション第24弾~その1・JR九州エリア/JR東日本エリア編~

鉄道コレクション第24弾が発売されたので1BOXとりあえず買いました。
バリエーションはJR東日本2種、JR西日本2種、JR九州1種となっています。

メインはやはりこれでしょう
パッケージを飾るのは毎度お馴染みサンパチ君です。
そして多くの購入者が欲しいのもサンパチ君でしょう。
今回は前座としてJR九州とJR東日本の車両を見ていきます。

では、中身の車両を見てみましょう。
713系 クモハ713-903
まずは713系電車です。
こちらは国鉄末期に製造された車両で、900番台の数字が示す通り、試作車扱いの車両です。

クモハ713-903 側面
本車は末期の国鉄としては珍しく新製しています。
と言っても試作だからなんでしょうが…
クハ712-903
制御方式はサイリスタ位相制御を採用しています。
クハ712-903 側面
電動機器はMT61を採用しています。
台車は床下機器の搭載スペース増大の為にコイルバネ台車のDT21を電動車に、制御付随車にはTR62を装備しています。

717系 クハ716-2

続いて717系です。
よりにもよって悪夢の3両組成となっています。
2両でもパッケージ売りしてほしいところですが、3両のブラインドパッケージバラ売りは凶悪ですね。
まぁ、単行車両のみとなると車種があまりにも少なくなるのですぐに続かなくなってしまいますが…
クハ716-2 側面
さて、717系は451系からの急行形電車の電装品や冷房機器、台車などを流用して製造された車両で、413系が交直流電車、717系は交流専用車となります。

モハ716-2 側面
717系はJR化後、JR東日本とJR九州で運用に就きますが、今回は0番台区分なので東日本所属となります。
クモハ717-2
改造内容は交流専用とした事を除けば413系と同様の車体構造、乗車店員となっています。
クモハ717-2 側面
本車は2008年まで仙台を中心とした東北地域で活躍しました。
クモハ123-1
そして123系ミニエコー…って以前もいませんでした?
居ましたよねそうですよね。
言わずと知れた元荷物車クモニ143からの改造車で、JR東日本にはこの123系トップナンバークモハ123-1のみがいました。
運用は支線化した辰野~塩尻間で活躍しました。
クモハ123-1 側面
今回も出てきたクモハ123-1ですが、前回は登場時の非冷房の姿、今回は冷房化後(おそらく末期)となっています。
123系のミニエコが出てきたのはおそらく123系の-5、-6が後に宇野線カラーで2両セットパッケージになって登場したり、広島地区の123系も同様のパッケージで発売されたからでしょうか。
JR西日本の123系は現在は全て末期色化していますけどね。

次回はその2として本命のJR西日本魔改造2種をアップします。