2018年11月11日日曜日

浜寺駅前

大阪・新世界のすぐ近くにある恵美須町、そして天王寺と堺市、浜寺駅前を結ぶ阪堺電車は大阪唯一の路面電車となっています。

さて、浜寺公園はかつては有数のリゾート地となっていた場所でした。
今ではその面影が見る影もないように見えますが…

そんな浜寺公園のすぐ近くにあるのが浜寺駅前です。
2018.09.18 浜寺駅前
駅舎はこんな感じ。
駅舎に1番線が、少し離れて2番線がある2面のホームになっています。
2018.09.18 浜寺駅前
1番線。
通常、乗降はこのホームで行います。
そして、乗車はこのホームでのみ行います。
2018.09.18 浜寺駅前
そしてこれが2番線。
「え?どれ?」と思うかもしれませんが、
モ701形のモ702号が止まっている場所が2番線となります。
2番線は降車専用で、1番線に電車が止まっている状態で浜寺駅前に後続が到着した際に使用されます。
写真では1番線に止まっていたモ503号が出発した場面で、
この後2番線で乗客を降ろしたモ702号は1番線へ入場し、大阪方面へ向かう乗客を乗せます。

この2番線から1番線の間には第四種踏切(遮断機も警報器も無い踏切)があり、
そのすぐそばには

2018.09.18 浜寺駅前
 
写真の「S」とある転轍機が。
これは地方ローカル線や路面電車など、高速運転を前提としない鉄道で使われる
スプリングポイントになります。
浜寺駅前のスプリングポイントは通常この様な状態になっています。
2番線から1番線へ進入する電車は
2018.09.18 浜寺駅前
トングレールを車輪で押し広げる形で通過します。
因みに上の写真は2番線から1番線へ進入中の堺トラム。
2018.09.18 浜寺駅前
進入した堺トラムは何事もなく1番線へ。
208.09.18 浜寺駅前
通過直後はこの通り、トングレールは押し広げられた形となっています。
浜寺駅前のスプリングポイントはこの状態から数秒すると元の位置(定位)に戻ります。
2018.09.18 浜寺駅前
1番線で乗降客対応を行った堺トラムは一路天王寺駅前へ向かいます。
2018.09.18 浜寺駅前
1番線への入場用信号。
道路の端まで伸びる架線柱にあります。
2018.09.18 浜寺駅前
こちらは1番線に停車中のモ351形355号で351形の最終号機と言う事になります。
阪堺電車では古豪のモ161形を除く吊り掛け駆動車はこの351形のみになります。
なので夏場の日中などでは
阪堺電車の吊り掛け駆動車に出会う可能性はかなり低くなります。
 
2018.09.18 移築された浜寺公園駅駅舎
 さて、浜寺駅前のすぐ近くには南海の浜寺公園駅があります。
現在は石津川付近~高石~北助松付近までの高架工事の最中にあります。
浜寺公園駅の駅舎は東京駅を設計した辰野金吾の設計。
東京駅よりも先に建築された木造駅舎と言う事でお姉さんと言う事に。
国の登録有形文化財でもあります。
高架駅完成後はエントランスとして新たな役割を果たすようです。
2018.09.18 浜寺公園駅仮駅舎
こちらは仮駅舎。
仮駅舎の前に1号ポストが…
2018.09.18 浜寺公園駅(山側)
こちらはもう一つの浜寺公園駅舎。
こちらは高架工事後撤去されます。
ここからホームへは構内踏切を渡って入ります。

既にこの区間が工事を行うまでに一番時間がかかっている場所で、北助松・高石間~羽衣・浜寺公園駅間の内下り線側は高架化が行われ、上り線についても進捗が進んでいます。
南海本線全体から見れば半分には達していませんが、それでも高架となっている距離はかなりのものになっています。

徐々街の姿も変わっていくので、
そう考えるとしっかりと撮ってゆければと思いますね。



 


2018年9月24日月曜日

世界遺産を駆ける鉄路

世界遺産、平城京。

奈良に在ったかつての都。
よく年代の語呂合わせで「何と(710年)素敵な平城京」とかで覚えたものかと思います。

で、そんな平城京の中を走るのが近鉄奈良線です。
平城京 2018.09.16
妙な建物が見えますが、平城京です。
実際何をしているのかは詳しくは分かりません…(笑)
復元なのか、はたまた発掘なのか…
平城京太極殿 2018.09.16
平城京太極殿です。
こちらは中に入ることが出来ます。
右手にあるごちゃっとした橋っぽいのが中への入り口。
スロープもちゃんとあります。

太極殿内部 2018.09.16
太極殿内部で屋根を撮影。
他にも幾つか展示があるのですが、何が展示されているかは実際に平城京へお越しください。

さて、近鉄線が平城京を横切っているというのは先述しましたが、
どのように横切っているかと言うと

平城京の地図(地面) 201.09.16
この写真の様になっています。
水色の横切っている線が近鉄線。
微妙にカーブするような線形で横切っているのが分かります。
実はこの線形、いつかも書きましたが当初は平城京はそこまで大きくはないだろうという推測で、
この様に平城京を避ける(だろう)形で敷設しました。
が、実際の平城京は写真の通り、思っていた以上に大きく、見事に貫く形に。
こうして新大宮、奈良両駅から大阪、京都、橿原方面へ向かう人は奈良線を利用する都度、世界遺産を眺めることになる訳です。
因みにここを通る際には車内アナウンスがされます。

平城京 2018.09.16
平城京内の踏切の一つ。
この踏切の名前は
朱雀門北踏切(平城京) 2018.09.16
朱雀門北踏切と言う何か類を見ない名前の踏切です。
写真の通り17:00以降は閉鎖されます。
で、朱雀門はと言うと、左の警報器の後ろに写っているのがそれです。
朱雀門北踏切 2018.09.16
近鉄特急が踏切を通過していきます。
朱雀門北踏切 2018.09.16
当然通勤車両も通過していきます。
因みに種別は区間準急…と思う(準急かも)。
なお、朱雀門北踏切は自動車は通れません。
が、他にも踏切があり、そちらは自動車も通れます。
平城京 2018.09.16
こちらは朱雀門北踏切よりも更に奈良寄りにある踏切。
こちらは自動車も通れます。
但し、幅はそれほど広くないので注意ですが…
平城京 2018.09.16
朱雀門をバックに平城京を駆けるシリーズ21をパチリ。
平城京 2018.09.16
阪神車の快速急行奈良行き。
近鉄奈良・難波線は阪神電車と直通しているので阪神車も平城京を駆け抜けます。

平城京 2018.09.16
電車が世界遺産を駆け抜ける場所、平城京。
春日大社等の奈良市街地もいいですが、こちらも訪れてみては如何でしょう。
平城京へは新大宮駅よりも大和西大寺駅からの方が近いかもしれません。





おまけ。
M!Nara 2018.09.16
この建物、 一体何かと言うと、
何と日本史では「長屋王の変」のとして出てくるあの長屋王の邸宅…
では当然ありません。
長屋王の時代にボーリングセンターとかあったらえらいことですし。
ですがこの建物のあった場所にかつて長屋王の邸宅があったそうです。

長屋王邸跡の場所は平城京からそれ程遠くはないので平城京を見たついでに訪れてはいかがでしょう。
とは言っても外にあるのはこれだけですし、
建物はさっきの通りの状態で、建物の中に何かるのかと言うと…
ボーリング場とかごくアミューズメントとかそういうのしかなさそうですが…

2018年7月29日日曜日

KATO 223系2500番台タイプ

223系2500番台タイプが5月に再販されたので購入しました。
前回販売時も購入していますが、微妙に変更がされています。
なのに車番はそのまま。


クハ222-2500
223系は1994年の関西国際空港開港に合わせて登場しました。
最初に登場した223系0番台はGTOサイリスタのVVVFインバータを採用しており、
IGBTインバータを採用している1000番台以降とは異なります。

モハ225-2500
また、前面形状、側面もその後のタイプとは異なっており、側面形状は221系に準じたものとなっていました。
その後223系は新快速用の223系1000番台をはじめとして複数のタイプが登場しましたが、
今回は阪和線用の223系に絞ります。
阪和線用の223系は当初「関空快速」「シャトル」、短期間存在した「関空特快ウイング」として運用されていましたが、その後「紀州路快速」登場に伴い、編成を6両/2両から5両/3両へと変更されます。
この時に車両不足が生じ、増備の必要が出たのですが0番台の製造は既に終了していた為、2000番台をベースとした2500番台が登場します。
そして2500番台が今回の製品となります。まぁ、タイプですが…
サハ223-2500
2500番台はその後の4両編成への再組成に伴っての再製造を経ている関係で、
編成の車番については綺麗に整っていません。
それどころか、0番台と2500番台の混成も多数存在しており、
HE編成35編成中、2500番台のみでの組成は8編成、0番台のみの組成が9編成、残りは全て混成となります。
因みに本製品のプロトタイプは前回、今回ともHE19編成となります。
クモハ223-2500
4両編成への組成後も主に「関空快速」「紀州路快速」(登場当初の短期間は「快速」もあった)で活躍していましたが、225系5000番台の投入以降は更に運用が広がり「快速」「直通快速」、「B快速」「区間快速」、そして紀勢本線の和歌山~紀伊田辺間の「普通」でも運用され、
2016年の225系5100番台の投入により順次阪和線内の「普通」運用にも就くようになりました。
2018年3月改正で223系、225系に統一されて以降は東羽衣~鳳間のワンマン運用にも就いています。
因みにこの時点で「B快速」の種別は消滅してしまいました。


ここからは前回生産版(plus今回生産版との一部比較)です。
クハ222-2500(前回生産版)
こちらは前回生産の223系2500番台。
前面の方向幕も以前のタイプになっています。
見た目はそれくらい。先頭車前面同士での連結は可能です。

クハ222-2500(前回生産版)
こちらは中間車側。
カプラーが異なります。前回生産版ではフック付きだったのですが、今回生産版ではフック無しとなっています。
この関係で、前回生産版と今回生産版での中間車側の連結は出来ません。
今回生産版 側面
こちらは今回生産版の側面。
内装の色が225系5000番台タイプ、5100番台タイプと同じ青となっています。
種別幕も現行の仕様となっています。
前回生産版 側面
前回生産版では内装の色は白でした。種別幕も以前の物で、色味も違いますね。
因みに前回生産版では「関空快速」の種別幕が取付済となっていました。
左から223系2500番台、225系5000番台、5100番台
現在の阪和線の主力。すっかりVVVF車ばかりとなり、ごく一部を除けばすべてJR車となりました。
KATOの阪和線スターズ
KATO製の阪和線現行所属車。
奥から289系、281系287系225系5100番台、225系5000番台、223系2500番台。
こう並べると壮観ですね。


続いて実車編。
2017.01.04 三国ヶ丘
何故か最近帰阪した際に2500番台をとらえていない謎。
普通運用に就く223系。
転落防止幌を装備しています。今回生産品にも付属しています。
接着剤での取り付けが要りますが。
2011.05.04 鳳
 こちらは103系がまだ健在だった頃のもの。
この頃には昼間時間帯は鳳以南は「はるか」「くろしお」「関空/紀州路快速」と「区間快速」のみとなっています。
「区間快速」は日根野までで鳳以南は各駅に止まります。
因みにこのときは
2011.05.05 鳳
こんな珍客を撮ることができました。
 


2018年7月23日月曜日

都電散策~荒川車庫他~

7月の3連休、と言うかここ数日は暑い日が続いています。
そんな中。海の日を含んだ3連休の一日にちょいと都電散策をしてまいりました。
2018.07.15 王子駅
昼下がりの王子駅。
入力変換する都度「王寺」となりかけます。
「王子」と「王寺」じゃ場所が大きく違いますね。
因みにこのときの時刻は15:00前、滅茶苦茶暑い!
2018.07.15 王子駅前
王子駅の改札を出てすぐのガード下を都電荒川線が通ります。
電車が路面のカーブを曲がってゆく姿は迫力がある気がします。
撮影している場所のすぐ左側が王子駅前の停留所になります。
因みに都電荒川線、「東京さくらトラム」なんて愛称があったんですね。
知らんかった。
でも何で「さくら」?
2018.07.15 王子駅前~栄町
荒川線の電車は王子駅前を出ると新幹線の高架下を走行します。
7700形が目の前を走ってゆきました。
7700形は7000形を2016年に改造した車両で、駆動方式が吊掛駆動→VVVFインバータに変更されるなどしています。
見た目はさほど変わりませんが。
栄町電停にて1枚。
8900形8907。都電での最新型車両になります。
何というか農耕トラクターの様に見えるのは私だけでしょうか。
武骨な感じですね。
2018.07.15 梶原~荒川車庫前
梶原停留所から荒川車庫の間にはこんなところも。
この辺りは線路沿いにバラが植えられており、
バラと都電の写真も撮れます。
2018.07.15 荒川車庫
その後は荒川車庫前まで移動し、路面電車を…
荒川車庫(都電思い出広場) 2018.07.15
荒川車庫には「思い出ひろば」と言うのがあり、かつて活躍したPCCカーや
7500形7504号 2018.07.15
7500形7504が展示されています。
さて、じっくり車両を眺めていると
8800形8804 2018.07.15 荒川車庫
荒川車庫前止めの電車が到着し、入庫してきました。

入庫した電車はそのまま奥まで進んでゆき…
荒川車庫 2018.07.15
最奥部にあるトラバーサーに載りました。
写真では8804が丁度隠れていまい見えていませんがトラバーサーで移動しています。
荒川車庫 2018.07.15
そして9000形の後ろに並んで停車。
トラバーサーの移動も見られるとは…
荒川車庫前 2018.07.15
因みに出庫も見る事が出来ました。
出庫しているのは8804ではなく8803。
荒川車庫前 208.07.15
しばらく電車を撮ったり眺めたりしていると
ヘッドマークを付けた車両が。
7700形のトップナンバー、ヘッドマークのおにゃの娘は「路娘MOTION」の所謂車両擬人化。
で、7700形の擬人化キャラ「三ノ輪橋ひな」というそうな。
ドレスカラーがグリーンだからなのか7701にヘッドマークを付けたのか、
ヘッドマークを付ける対象の7701がグリーンだから彼女のドレスもグリーンとなったのか。

そしてこの「路娘MOTION」プロジェクト、プロデュースに「アイテック阪急阪神」があるのですが、
このプロジェクトに阪急や阪神の車両はいません。
まぁ、都電の車両を製造している「アルナ車両」は阪急阪神ホールディングスのグループに入ってますが。
大塚駅前 2018.07.15
でこの電車で大塚駅前まで移動してこの日の散策は終了。

ここ数日、猛暑となっています。
熱中症には注意しましょう。
こまめな水分補給(これとても重要)とヒンヤリとするシートがあると多少はマシかも。
汗が流れてるな~と感じるようなら水分を取るようにした方がいいです。
そしてとるならスポーツドリンクやミネラルを含んだものがいいでしょう。